Atsuが生まれるまで

プロのセラピストとしてデビューしたのは2001年。リフレクソロジーを学んだのちハワイアンロミロミと出会ったのが2003年。クライアントの身体を流れる様なダイナミックなリズムと美しい施術に魅了され、ボディトリートメントの虜になりました。

 

技術というのは人間力がそのまま表れます。 考え方や普段からの立ち居振る舞い、所作が施術中のふとした時に表れるのです。そこで私は施術中は無意識ではなく、自分の細かい動作も意識して行う事を心がけてみました。

 

元々大雑把なところがある私。施術中に丁寧にしようと思っても付け焼刃では無理と思いました。そこで「日常を丁寧に」を自分の中の合言葉に丁寧な所作動作を心がけるようにしたのです。普段から丁寧な行動をするには自分の気持ちが落ち着いている事が大事だと知り、落ち着く為には丹田、つまり肚を据える事が必要で、更に突き詰めると普段の呼吸や姿勢を整える事が丁寧な生き方には欠かせない事を40歳にしてようやく理解し始めたのです。

 

同時に研究していたのが『施術者のスタンス(姿勢)』。ロミロミを学んだ当時の師はいつも姿勢がぶれることなく安定した施術をクライアントに施していました。他の人と比べて何が違うのか…、自分なりに理論を10年以上コツコツと積立て、実践して、ようやくスタンス理論という形にした時、自分の中でもはやロミロミでは無いのでは…と考え始めました。

 

しかしロミロミは2000人のロミロミセラピストがいたら、2000通りの施術方法があると言われるほど、個のやり方在り方を尊重するとても大らかなスピリットを持っています。大自然を愛し目の前のクライアントを尊重し在るがままを受入れる心を持つロミロミのスピリットを手放したくは無く、ロミロミのポリシーからすると施術方法が変わっても「ロミロミ」と名乗る事は問題無いのでは…とも思いました。

 

が、心の中でくすぶっていた事。『日本人としての誇りを施術に活かしたい』。引き寄せられるように日本の歴史を深く学ぶ機会があり、国の成り立ちから近代史までを学ぶうちに、日本人の精神性の高さ、相手を尊重する心、凛と芯の通るような日本の美しさを再確認したのです。丁寧なお辞儀、微笑み、手の先まで意識された所作、動作。元々好きだった禅をお手本に学べば学ぶほどに施術に取り入れたいと思いました。

Atsuはスタンスと圧、呼吸の3本柱で出来ています。なぜこれを取り入れたかは長くなるのでまた別の回にお話ししますが、欧米から入ってきた施術方法をそのまま取り入れて体を痛めるセラピストさんも多く見てきた事もあり、日本人の身体に合ったスタンス、更に日本人の心を取り入れた技術を作り上げよう!と思ったのがAtsuの始まりです。

 

Atsuという名前は、施術をしている時にふと降りてきたんです。クライアントにゆっくりと浸透圧をかけながら「圧」「あつ」…あ、ジャパニーズオイルセラピーあつ、あ、いいかも…という感じ(笑)。ローマ字表記になったのは「世界で通用する施術」を目指す為。ロミロミを通じてハワイの良き文化を知った私。恐れ多くもAtsuを通じて日本の良さを世界に伝えていきたい、と思ったのです。

 

既にロミロミの生徒さんも多数おられましたが、Atsuへの想いが止まらずスクールの技術を一新させて頂きました。本当にゴメンナサイ。2016年春にスタートしたAtsuレッスン。じわじわとセラピストさん方に知って頂き、有難い事に1年後のレッスンまでご予約を頂くまでになりました。Atsuは技術の土台だけでは無く【セラピスト】という人生の土台を作るものでありたいと考えています。その為少人数レッスンというスタンスは崩せませんが、いずれは継承して下さる方へどんどん繋げていきたいな…と思っています。

 

Atsulabo(あつ研究所)としてこれからも進化し続けます。

関口智子