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セラピストという仕事を未来につなげる為に~ロンドン講演会~

イギリス滞在最終日。初めてのヨーロッパですが時差ボケも無く、今の時期には珍しく(そうです)お天気にも恵まれたロンドンで快適に過ごしています。今回のイギリス渡航の大きな目的は、帝京ロンドン学園にて「セラピストという仕事の普及活動」。授業の一環としてお時間を頂き、高校生、先生方にお話を聞いて頂きました。


 

今回ご縁を頂いたきっかけは、セラピスト仲間の水原由美さんがご家族でロンドン滞在していた際のお子さんの母校で、何かセラピーについてイベントが出来ないかと立案され、私もお声掛けを頂きました。

 

普段からこの仕事の素晴らしさを未来の子供たちにつなげたい、と考えて仕事の選択をするようにしているので、こんなチャンスは無い!と、是非!と二つ返事で承諾させて頂きました。

 

ただ、「セラピストというお仕事について話をする」というテーマは決まっていたものの、高校生が興味を持ってくれるようなお話って何だろう…と渡航ギリギリまで少し考えてました。

 

 

 

 

生きていくうえで、まだまだこれから人生の選択肢がある高校生。セラピストという仕事を選択肢のひとつに入れてほしいなと思いましたが…。

 

それ以上に生徒の皆さんが社会に出た時に、心と体の健康維持のお手伝いしたいと思っているセラピストがいる…、その存在を思い出してもらいたいな、という想いが、構想を練るうちにどんどん強くなってきました。

 

そこで、『セラピストという仕事』を説明したのち、セラピストはどんな事で皆さんのお役に立ちたいのか、という事をお伝えしました。

 

 

 

 

 

 

特に「ケア」と「メンテナンス」の違いを知ってほしい、そこを力説させて頂きました。不調を感じてから必要としてもらえるのもありがたい事ですが、人間だれしも健康でありたいと願っていると思います。

 

しかし、現状では「不調を感じるからセラピーを受けに行こう」と思う方が大半なのではないでしょうか。

 

できれば、『今、特別不調は無いけれど、明日も、明後日も、そして10年後、20年後も元気でいる為に、心と体のバランスメンテナンスをしておこう』そんな風にサロンを利用して頂きたい、常々思っている事です。

 

実際に一流のビジネスパースンは心と体のメンテナンスを丁寧に、そして日常のルーティンとして取り入れています。

 

不調が起きてからでは遅い、それは自身が辛くなるという事もそうですが、沢山のアポや仕事を抱えていれば、約束している人に迷惑をかけかねませんし、何よりパフォーマンスが落ちる事で自分の信用にかかわってくる事を知っているからです。

 

 

そして直観力や創造性を大切にしている彼らは身体のバランスがそれに与える影響力を肌感覚で理解しています。その為、セルフメンテナンスとプロメンテナンス、同時に取り入れる事もされているのです。

 

 自分の心と体がいつでも心地良くいられるのは、他者が与えれくれるものではなく、自分自身の在り方次第であるという事も知っています。つまり「自分のご機嫌は自分で取る」という事なのですよね。

 

私自身、以前はとても感情の起伏が激しい人間でした。そんな気分屋さんの自分が嫌いではありませんでしたが、やっぱり疲弊しやすい、身体も不調を起こしやすかったです、今考えれば。また人間関係のトラブルもありました。

 

しかし、今は「自分のご機嫌を自分で取る」という言葉を知り、以前のすぐ寝込む自分とは打って変わって元気一杯で活動させてもらっています。「心と身体の在り方が行動に直結する」改めてそう思うのです。

 

高校生の皆さんに、今すぐこれを実践してほしいというわけではないのです。色々な感情を知り、向き合い、そして体験する事が大事だと思うから。そしていつしか、「あぁ、そういえばこんな言葉を聞いた事があったな。やってみようかな」と思い出してもらえる日が来ればいいなと思ってお話させて頂きました。

 

 

 

 

 

他にセラピストは、自身のトレーニングをどのようにしているのか、という事もお話させて頂きました。

 

特にクライアントの心と体の奥深くに触れる仕事のセラピスト。お客様の想いをしっかり汲み取ること、そして自分の想いをきちんと伝えられる事が大切です。

 

その為の言葉を磨く事も非常に重要ですが、それ以上にノンバーバルで伝えられる人になる事が更に重要だと私は考えています(これはよくブログやFBでもお伝えしている事ですが)。

 

特にコミュニケーションの第一歩として第一印象のコントロールをお伝えさせて頂きました。「挨拶、笑顔、お辞儀、姿勢」。

 

当たり前のような事ですが、「なぜこれが必要なのか」を実践を交えてお伝えしたところ・・・。

 

終了後のアンケートではこの部分が特に印象に残ってくれたようで、ほとんどの方がメモしてくれていました。

 

中には「大学生活に活かしたい」「社会人になった時の為に、今から実践したい」「自分も笑顔だと周りの人も明るく元気になる」という声もあり嬉しかったです。

 

また改めて受講のご感想はご紹介させて下さいね。

 

 

 

私の講座が終わり、その後はジャパニーズセラピーAguraAtsuの体験をして頂いたり、アロマセラピーのミニ講座やハンドマッサージの講習会をしたりと、高校生の皆さんや職員の皆様に、セラピーを少し身近に感じて頂けたのではと思います。

 

総勢30名の皆様にお話しを聞いて頂き、どんな反応になるかな…と未知な世界でしたが、日本から遠く離れたイギリスで生活している高校生の皆さん、とても真剣に素直にお話を聞いて下さり、私にとっても学びの深い感激の一日となりました。

 

今でも皆さんの感想文を何度も読み返しては、感慨にふけっています(笑)。帝京ロンドン学園の皆さん!ありがとうございました。またお目にかかれる日を楽しみにしています。

 

この機会を設けて下さった水原由美さん、そして帝京ロンドン学園のまり先生、先生方、そしてご一緒させて頂いたセラピストの皆様に心からお礼申し上げます。

 

晩秋のロンドン。

素晴らしき人生の宝物を頂きました。

感謝をこめて。