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【ご感想】『わたし』というデザインを確かめ、味わうひととき

Atsuをテーマにした良質なエッセイのような…。それもそのはず、雑誌セラピストでもライターをされている中岡知美さんがAtsuを受けてくださいました。常に自分の内側と向き合い、人間の真理を探究し続けている知美さんならではの感性溢れる素晴らしいご感想をたっぷりと頂きました。ご紹介させてください。


 

「今日のテーマはグラウディングだと、わたしは思います」

 

ぴちぴちに書き込んだカルテを見て、頭から始める施術の流れを説明してくれた智子さんが、柔らかな口調できっぱりと言う。

 

 

初めての「ジャパニーズオイルセラピーAtsu」、関口智子さんのセッションの、はじまり。

心地よくしつらえられた部屋で、足浴でほかほかに緩んだわたしは、図星をさされた気持ちで、はい、と答えた。

 

最近は、ローズウッドのアロマばかり使っていて、センタリングとグラウディングがテーマだなあ、と思っていたところだったから、すっくと立つしなやかな樹のような智子さんに見抜かれては、ぐうの音も出ない。

 

 

あおむけで頭頂から首筋までの施術を受けながら、ふっと浮かんだ言葉があった。

 

「わたしはわたしのままでいい」

 

こうあらねば、こういうものだと、自分を枠にはめてしまうけれど、そんな必要なんてない。わたしはただ、そのままのわたしでいい。

 

 

そんな感覚に満たされて、ちょっと泣きそうになっていたら、身体が小さくもそもそと動きだした。どうやら、自発動が出たらしい。

 

「自発動」というのは、身体が自然と動きたいように動くのに任せることで、整っていくという野口整体の考え方(らしい)。

 

身体の感覚にコミットする、ゴエンカ氏のヴィパッサナー瞑想では、彼の師であったサヤジ・ウバキン氏が、逆立ちしている瞑想者を、そのまま放っておいたというエピソードを聞く。

 

きっとそれらは同じ作用だと、わたしは思っている。身体の感覚に耳をすませ、深く集中している時に、身体が自分のありのままの心地よさを取り戻すために動き出す。

 

そんな自発動がセッション中にでたのは初めてで、驚く。

智子さんは、手を止めずに続けて差し支えないかだけを尋ねてくれて、何事もなかったかのよう施術は続く。

 

 

 

 

 

 

腕から肩、腰にかけてダイナミックに触れられた時に、見つけてもらったという喜びがわきだした。

 

自分で自分に触れる時、身体を洗う時などに、身体はパーツとして分かれている。腕、背中、脇、腰、首……のように。でも、智子さんの手で、そのパーツの境目なく触れられた時に、そのパーツはつなぎ目を失い、なめらかなひとつのまとまりだったことを思い出したのだ。

 

 

村上春樹の『国境の南 太陽の西』に、ふたりが愛を交わすシーンがある。

 

”彼女の身体を隅から隅まで眺め、そこに手を触れ、唇をつけた。ぼくはそれを確認し、記憶した。“

 

 

智子さんの触れ方には、そんなセクシュアルな要素は全くないのに、ふとそのシーンが思い浮かんだ。

 

身体に触れられ、確かめられ、確かめる。そのことによって、わたしは想像している自分の身体ではなく、ありのままのわたしのサイズ、わたしというデザインを確かめ、自分の身体を解放し、そこにくつろぐことができるようになる。

 

その手の動きを、わたしはそんな風に感じていた。

 

 

うつぶせての施術、ゆっくりと背中からかけられる圧に、呼吸が深呼吸よりもさらに深くなっていく。

 

最近は呼吸が浅く、うまく息が吸えない人が多いという智子さん。深く息を吸おうとして、かえって力んでしまうから、施術のなかで、深い息を吸えるようにはからって圧をかけていると。

 

 

腕を後ろに回して圧をかける時に、もう少し強くも弱くもできると伝えられ、身体の感覚に尋ねてみる。

 

「許可を出す」という言葉が浮かぶ。枠を超えてよいのだから、というその感覚に従って、ちょっと怖いけれど、もう少し強くても大丈夫と言ってみる。

 

身体は痛みによって、限界を超えないよう、あえて踏みとどまらせようとすることもある。でもその限界は、もう必要ないもので、思い込んでいる限界が身体の痛みを作っていることだってある。

 

触れられながら、そんなことに改めて気がついていく。

 

 

 

 

 

セッションルームの椅子のそばに置かれたカードを、何気なくひいて、笑ってしまった。

 

「Purposes 目的」

 

あちらこちらで「何がやりたいんですか?」と尋ねて歩いているわたしが、その問いを自分に向けられた、と。

 

 

解説には、こんな言葉が書いてあった。

 

”このカードを引いたら、自分自身に尋ねてみてください。

 

今しようとしていることの目的は?

どういう結果が望ましいのか?

そしてもっと大きなテーマーー自分は何のために存在するのか?

 

うわべの状況に合わせるのではなく、その奥の真の目的を叶えるための行動が必要になってきています。

 

ゆっくりと自分に問いかけ、取るべき行動を明確にして行きましょう。“

 

ひいた持ち帰っ帰ってOK、目につくところに置いて、必要なくなったら捨ててくださいと、さらりという智子さんの潔さに、感嘆する。

 

 

 

 

  

セッションの前後のおもてなしは、最初に智子さんに出会って感動した時と同じ、いやそれ以上の素晴らしさで、手順をただ伝えても、同じことをするのは難しいだろう、というクオリティ。

 

その人から、にじみ出るもの、背景にあるものが、その「おもてなし」を支えている。

 

 

アフタートークで、体の状態や立ち方のフィードバックから、肋骨がひらいていることに触れられる。これは先日の、セラピストのための「心と体をつなぐトレーニング講座」で、講師のの若菜さんにも指摘されたこと。

 

壁にかかとをつけて立ち、ふくらはぎをつけると、上半身が前のめりになるわたし。

ぐっとお尻を落とし、みぞおちをひっこめて、背中を壁に寄せていく。怖さがせり上がってくる。

 

怖いという言葉に、すかさず智子さんに何が、と尋ねられ、出てきたのは「なかみがなくなること」という答え。

ほおお、そうか。わたしは「なかみがなくなる」と思って、虚勢を張っていたのか、と、言った自分に驚いてしまう。

 

肩を後ろに引いて、胸を張って、頑張っちゃっている人が多いと聞き、ああ、もうそれは、いらないなと思う。

 

必死でみぞおちを引いてみると、怖さとともに悲しみがわきだしてくる。あとでゆっくりと、そんな感情と向き合うことにしよう、と思う。

 

 

肩やら、腰やら、いろんなところの小さな痛みをカルテに書き連ねていたわたし。セッションが終わった後は、ほわんと緩み、目立った痛みは消えていた。

 

骨を意識して行うという、今までにないコンセプトの「ジャパニーズオイルセラピーAtsu」は、わたしというデザインを改めて確認させ、そしてその身体にくつろいでよいと教えてくれている。

 

 

日々が修行だと、さらりと笑う智子さん。

 

藤田一照さんの『ブッダが教える愉快な生き方』という本を読んで、まなじりを吊り上げるのではなく、修行それ自体をも愉しむという生き方がいいなあ、と思ったのが、8月の初めのこと。

 

「ジャパニーズオイルセラピーAtsu」を、禅だという智子さんは、すでに愉しみながら人生という修行の道を歩んでいるのかな、という気がした。

 

どんなひとがどんな目的で受けたとしても、智子さんはきっと、応えてくれるのだろうけれども。

 

なにかを教えてもらおうとするだけでは、きっとずれる。自分というものに対する好奇心と、探究心、そして変えること、変わることを愉しむ姿勢。

 

それがある人にとって「ジャパニーズオイルセラピーAtsu」のセッションは、宇宙を探検するような、未知にあふれた時間となるだろう。

 

 

『わたし』というデザインを確かめ、味わうひととき」

 

初めての「ジャパニーズオイルセラピーAtsu」のセッションは、わたしにとってそんな時間となってくれた。

 

 

2ヶ月近く前から話していて、とても楽しみにしていたセッション。コンディションが落ち着いてきたこの時期に、ベストだと思えるタイミングで受けられた。

 

いろいろ、思うこと、感じたことは尽きないけれど、ずいぶん長くなっちゃったから、この辺で。 

 

さあて今日は、ゆっくりとお風呂に浸かり、たっぷりと眠ることにしようっと♪

 


ジャパニーズオイルセラピーAtsu®では、ヒューマンタッチケアという『触れるケア』を目指しています。人間の五感の中でも最大の感覚器官にして、当たり前にあるものとして、一番忘れられやすい部分の触覚は近年、脳や心とも密接な関わり合いがあると言われています。施術の間、ご自身の呼吸や触れられている個所に集中し、観察してみてください。

 

その時に感じる事、思い出すことがあれば、その心に浮かんだものに焦点を当ててみてください。それが『感じる』という事でもあります。『感じる』という事は『自分がここにいる』という事を思い出す行為でもあるのです。Atsuはそんな『自分と向き合う時間』受ける禅の時間をご提供しています。

 

そんなAtsuの想いを知美さんが良質なエッセイのように綴ってくださいました。

Atsuから広がる感覚の世界、私にとってもとても異空間のような心地良い時間であったことは間違いありません。

施術はクライアント様がいるからこそ出来る事で。

そんな時間を与えてくださった知美さんに改めて感謝いたします。

 

ありがとうございました!

全てのご縁に感謝を込めて。

 

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