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他者とつながるには、まず自分とつながる

あっという間に2018年も4月。奈良でのアドバンス講座も試験を残すのみで無事終了し、その後、すぐバリ島に技術講習へ行き、戻ってから技術講座やサロン体験…と、毎日が慌ただしく過ぎています。有難いことです。ブログでシェアさせて頂きたいこと、忘備録で残したいこと、沢山あるのですが、まずは今日の出来事を熱い想いのうちにシェアさせてください。

 

 

今日は敬愛する、臨床心理学の今野義孝先生の講演会に行ってきました。今野先生、今年3月で退任された文教大学の名誉教授になられました。素晴らしい~。

 

その文教大学の講堂(100名規模収容)には、老若男女たくさんの方がご参加され満席状態。しかも今回の講演会は無料という…、今野先生、文教大学さん、本当に太っ腹…。

 

講演会の前に、今野先生のご紹介がありました。文教大学は臨床心理学でも注目されている大学で、その世界の大家といわれる方が何名か在籍されておられるそうです。

 

今野先生はその中のお一人で…と。本当に業界ではお偉い方なのです。いつもフレンドリーで垣根が無くて、謙虚な今野先生。改めて素晴らしい先生に師事させて頂いていることに、何とも贅沢な…と感動しつつ、初めて見るスーツ姿にも萌えていた私でした(笑)。(5月18日もお楽しみに!)

 

 

さて、今日の講演テーマは、人間の幸福感には「つながり」がとても大切というお話でした。「つながり」というのは、対人間だけではなく、地域というコミュニティや、家族、自然なども含まれます。

誰かと繋がっている、何かと繋がっていることで「自分がなにものであるか」を実感できる、つまり、自分の存在意義、「ここにいる」ことを証明しているのかもしれないな…とお話を聞いていて思ったのでした。

 

 

まずは自分とつながる

 ここで感じた事は、何かとつながるためには、自身が、自分の「心」と「体」のつながりを感じていることが、前提なのではと思います。

 

 

□自分の心が今何を感じているのか

□今、生きている実感があるか

□体は何を求めているのか(食欲は体が求めているのか、頭が求めているのか)

□体の疲れや痛みに耳を傾けているか

□本当は望まない行動や言動をしていないか

□心のままに、感情表現ができているか

 

 

現代では、外から入ってくる情報も多いので、どうしても意識が外に向きがちです。そして心と体が不一致の状態になり、体調を崩したり、でも崩していることすら気づかず、病気に進行してしまったり…。

 

今野先生のテキストには「つながりの対象・相手」が記載されていましたが、まず一番最初に書かれていたのが「自分」でした。「自分とつながる」というと、意味が難しかったり、わけが分からないという方もいるかもしれません。私はこう考えます。「自分が心地よいと感じる」「自分に嘘のない爽やかな気持ち」「体が軽く喜んでいる」、そう思える時は、きっと「自分とつながっている」のではないかと。

 

 

施術者こそ自分とつながる訓練を

 

自分の話ですが…、20代の時の自分を振り返ると、「誰かと深くつながるのは怖いし、面倒、でも寂しいし、認めてほしい」という何だか支離滅裂な心の在り方だったような気がします。

 

自分と向き合うよりも、誰かが自分を見出してくれるのでは、救ってくれるのではと、いつも外に意識が向いていたようです、今思えば。

 

つまり自分探しのゴールは外にあると思っていたんです。

 

でも、自分の在り方は、まず自分が決めねばならないのですね。生きる事は、選択の連続です。仕事も人間関係も「自分がどう在りたいのか」というベースが「選ぶ」基準にもなるのに、常に「誰かがこう言ったから、あの人が勧めたから、世の中はこうだから」という他者の基準で行動していたら、自分の人生を生きているとは言えないことに、30代になってから気づきました。

 

 

自分とつながる

 

 

昔の自分には理解のできない言葉だったかもしれません。自分の身体、そして想いを大切にしはじめたら、いつの間にか大好きな仕事に巡り合え、大好きな人たちにたくさん出会えました。

 

要するに、自分と繋がっていなかったときは、自分を顧みることもなく、全く認めていなかったのです。自分に優しくないし、自分を慈しんでないし、誰かに認めてほしいくせに、自己否定して自分にダメ出しばかりしてた。これじゃ、誰も認めてくれるわけないですね(笑)。

 

 

今野先生は70歳を迎えられました、シニア研究会の方々も近い年齢の方も沢山おられます。
でもお写真見てください。みなさん、とっても若々しくて素敵な方ばかり。

今野先生の元で、心理学を学んでおられますが、心理学は自分と向き合う学問でもあると思います。つまり自分とつながる学問でもあると私は思っています。心理学を学び、日常生活で、呼吸法や瞑想をして体と向き合い、今感じていること、思っていることを内省する。

 

セラピストはお客様と物理的にダイレクトにつながるお仕事です。

それこそ、触れる、タッチの力により「自分の存在意義」や「今ここ」を実感できるリラクゼーションを超えた「魂の癒し」の時間にもなる、大げさではなく、とても神聖な時間だと毎回思って施術をしています。その神聖な時間に自分の心と体が安定していること、とても大事なのですね。だからこそ「我を整える」=「自分とつながる」ことを日々行うことがセラピストにとっては訓練のひとつだと、生徒様にお伝えしています。

 

 

今日も貴重な学びの時間を頂きました。
こうして色々な学びが出来る事、本当にありがたいですね!

そして最後までお読みくださったことに、心より感謝いたします。

 

今日も口角アップで笑顔の一日を。
AtsuStudioJapan
関口智子

 

 

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